焼鳥雑学【ねぎま編】ねぎまにまつわる歴史と由来。ねぎまの奥深い魅力とは?

焼鳥雑学

今や私たちにとって焼き鳥は、お店でも家庭でも楽しめるとても身近な存在です。

そして、ももに続き焼き鳥と言えば【ねぎま】という方も多いと思います。

鶏肉とネギを交互に串打ちし、丁寧に香ばしく焼いた【ねぎま】は、老若男女問わず幅広い層から愛されています。

知っている方も多いかもしれませんが【ねぎま】にも由来があります。

どうして【ねぎま】と呼ぶのか?

どうしてネギを使うのか?

実はそこには意外な歴史と背景が隠れています!

この記事では【ねぎま】の奥深い魅力を紹介していきたいと思います!

これを読み終わった頃には、「ねぎま通」になっているかもしれませんね‼


ねぎまの由来とは?

ねぎまの【ま】は、実は...

鮪(まぐろ)の【ま】からきています。

色々と説はあるんですが

江戸時代にまぐろとネギを煮た鍋『ねぎま鍋』がありました。

また、ネギとまぐろを串に刺し鍋に入れて牛スジのように煮込んで食べたり焼いて食べることもあったそうで多くの人に長く親しまれたそうです。

しかし、戦後にはまぐろの値段が上がり高価な食材となり入手しにくくなった事で安価な鶏肉が代わりに使用されるようになったようです。

鶏肉が使われるようになった理由

【④ねぎまが広まった理由】で説明しておりますので、是非ご参照ください。


ねぎまの表記について

ねぎまの名前の由来は【マグロ】きています。

このことから

ねぎまの【ま】は、ネギを間に刺しているからという意味の【間】ではありません。

ですが、お店によっては『ネギ間』とメニューに表記しているお店もあります。

でも、他の部位もお店によって呼び方が違うのと一緒で、ねぎまも呼び方なんて自由でいいと思います。

あくまで私がここでお話しているのは由来の事なので(^_^)

ただ・・・

これだけは言わせてください!


店主のこれだけは言いたい、ねぎまの事!

原価を安くするためにネギを使用しているという方がたまにいらっしゃいますが...

店主
店主

そんなケチクサイ考え方の人は大嫌いです‼

もし周りにそんなことを言う人がいたら怒ってください(笑)

ねぎまにもちゃんと由来・理由があるという事を知ってほしいです(^_^)


ねぎまが広まった理由

先ほど【ねぎまの由来】をお話ししましたが

今回は鶏肉を使用した今の【ねぎま】が

いつ・どのようにして広まり

定着していったのか

という事について

書いていきたいと思います。

まず1つ目は?

鶏肉はマグロよりも安価な食材の為

鶏肉の使用が徐々に増えていった事が広まった理由の1つです。

それではなぜ鶏肉の使用が増えたのか?

これが2つ目の理由として

マグロの食べ方が変化していった事が理由に挙げられます

もともとマグロは、火を通して食べることが多い食材でしたが

現在では寿司や刺し身など、生で食べるのが一般的になっています。

ネギマグロ鍋は、もちろんマグロに火を通します。

しかしながら、生食が進むにつれて火を通すよりも、生のマグロを好む日本人が増えた結果...

徐々にネギマグロ鍋やマグロを使用したねぎまの串が少なくなり、鶏肉のねぎまが定着したと言われています。

また、ちょうどこの時期というのが戦後の頃で

アメリカの鶏のブロイラー産業が日本に伝わり発展し始めた時期でもあります。

その為、鶏肉が普及して一般家庭でも気軽に食べられるようになった事でさらに今の【ねぎま】の定着が加速したと思われます。

こうしてみると、広まった時期がそんなに大昔ではないというのが意外でしたね!


家庭でも美味しく作る【ねぎま】のコツ

お店で食べる焼き鳥はもちろん美味しいです。

最近では家庭やBBQで、気軽に【もも】や【ねぎま】を作る人が増えていますので、店主がおすすめする【ねぎま】のコツを教えたいと思います!

ネギの太さに合わせて鶏肉の厚みも同じにカットする

これは私自身がねぎまの串打ちする時に気を付けている事です。

ネギの太さと鶏肉の幅を合わせる事は、鶏肉の旨味のバランスと比例しています。

わかりやすく言うと

ネギが細いのに鶏肉の幅が厚いと、それぞれ熱の入るバランスが悪いですよね?

逆にネギが細くて鶏肉が薄いのもダメです。

ネギは太すぎず細すぎずを選び、その太さに合わせて鶏肉をカットして串打ちして下さい!

フライパンでのおすすめの焼き方

焼き鳥屋では焼き鳥を焼く専用の焼き台があるので、均一に美味しく焼き上げることができますが、家庭で焼くとなるとなかなか難しく上手く焼けないなんて思う方も多いと思います。

最近では家庭でもグリルやフライパン、オーブンなどを使って「もも」や「ねぎま」といった焼き鳥を気軽に作る人が増えているそうです。

グリルやオーブンがある場合は、均一に中まで火が入りますが、フライパンしかないという方も多いと思います。

フライパンでもしっかりと焼き上げる事は可能ですので、以下の方法を実践してみてください!

  1. 焼き鳥を焦げにくくするために、フライパンにアルミホイルを敷く
  2. 火を中火にして、フライパンを軽く温める(※冷えてる時から焼き鳥をフライパンの上にのせないこと)
  3. 塩を振る場合は、焼く前に塩をふり味付けする
  4. タレの場合は、焼き上がった後にタレをかける。
  5. フライパンが軽く温まったら、焼き鳥をのせて焼く
  6. 串を返しながら、均一に火が入るように焼く
  7. 表面の焼き色がきつね色になってきたら、火を止めてフライパンに蓋をする
  8. あとは5~10分ほど、余熱で中まで火を入れたら完成

フライパンで最後まで火を入れようとすると、どうしても表面が焼き過ぎた状態になってしまいがちです。

アルミホイルを敷くことで焦げを防ぎ、蓋をした時は保温力が増すので、余熱でしっかりと鶏肉の中まで火を入れる事ができ焼き過ぎることなくふっくらと仕上げることができます。

是非お試しいただき、ご自宅での焼き鳥をお楽しみください!


まとめ

いかがでしょうか?

焼き鳥の【ねぎま】は、鶏肉とネギを交互に串打ちしたシンプルな焼き鳥です。

しかし、その中には歴史から見る食文化の変遷や素材の相性、焼きの技術などの多くの要素が詰まっていると思います。

江戸時代の【まぐろ】から始まった現代の【ねぎま】は、今でも地域によってさまざまなアレンジによって進化しながら、独自の文化として根付いています。

この【1本の串】には多くのストーリーが詰まっています!

たかが「ねぎま」。されど「ねぎま」。

「ねぎま」を食べる時は、歴史や意味に思いをはせながら味わって食べてみて下さい!

いつもよりも美味しいねぎまに出会えるかもしれません。

以上、ねぎまについてでした

少しでも焼き鳥を知ってもらえたら嬉しいです(^_^)

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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