焼鳥雑学【砂肝編】・【銀皮(ぎんぴ)編】歯応えがクセになる砂肝と銀皮!魅力と美味しさの秘密

焼鳥雑学

コリコリとした食感が特徴の砂肝。塩との相性が抜群に合う人気の部位です♪

そのため、ビールとの相性も抜群で、焼き鳥屋に来たら「砂肝は必ず食べる!」という人も多いはず。

しかし、砂肝はよく聞く部位だけど、そもそも砂肝ってどこの部位?って思う人が多いと思います。

今回はそんな疑問を解決しながら、砂肝について詳しく説明したいと思います。


砂肝について

コリコリ食感が特徴の砂肝ですが砂肝はどこの部位なのか?どうしてコリコリ食感なのか?

砂肝は【胃袋】になります!

鶏は、エサを噛まずに丸飲みして食べます。そのため、消化器官を使ってすり潰す役割をしているのが「砂肝」です。

鶏の胃は腺胃(せんい)筋胃(きんい)があり、砂肝は筋胃(きんい)になります!

腺胃で消化されたエサを、小石と砂といった硬いものと一緒にすり潰します。

その為に筋肉が発達して、コリコリと食べ応えのある食感になってます。

コリコリ食感の正体は【筋肉】

砂肝の最大の特徴は、やはりコリコリとした食感!

あの食感の正体は、非常に発達した筋肉です‼

先ほども説明しましたが、鶏は石や砂と一緒にエサを噛まずに丸飲みして食べるため、石や砂と一緒にエサをすり潰しているのが砂肝です。

その結果、筋繊維がぎゅっと詰まっており筋肉が発達し、弾力のある食感となっています。

砂肝は常に動き続ける器官なので、筋肉が多く脂肪がほとんどなくヘルシー志向の方にもおすすめです!


砂肝と呼ばれる由来とは?

先ほども説明した通り、砂肝は【胃】の部分。

鶏は【腺胃(せんい)】と【筋胃(きんい)】と、胃が2つあります。

砂肝は筋胃になります!

食べたものを砕く器官なので、鶏は歯がないため、食べ物を噛まずに飲み込みます。

そのため、消化器官を使って砕く役目をしており、エサと一緒に砂や小石を食べ、それら(砂)を溜め込む肝という事から【砂肝】または【砂嚢(さのう)】と呼ばれています。

その他にも、小石や砂と一緒にズリズリとすり潰すことから【砂ずり】または【ずり】とも呼ばれます!

【砂肝】と【砂ずり】は、地域によって呼び方が違います。

主に東日本では【砂肝】

西日本では【砂ずり】や【ずり】と呼ばれています。


砂肝の栄養素① 【ダイエットにおすすめ!】

砂肝はダイエットにおすすめ!

というのは・・・

砂肝には、ほぼ脂肪が含まれておりません。

カロリーが低いとされる鶏むね肉(100g当たり 108cal)よりも低く

砂肝は、100g当たり 94calです。

栄養価を見ても

タンパク質が、100g当たり18.3g、 糖質もゼロという、高タンパク質・低脂肪なので、砂肝はダイエットにおすすめなのです。

タンパク質は、筋肉や皮膚、髪などの体のもととなる構成栄養素です。

その他にも、エネルギー代謝や神経伝達物質の合成に関わる重要な栄養素の【ビタミンB群】、貧血予防にも効果のある【ビタミンB12】【コラーゲン】が豊富に含まれています。


砂肝の栄養素② 【鉄分が豊富!】

砂肝は題名の通り、鉄分がとても豊富です。

鉄分が豊富な食材といえば、まず思いつくのが【レバー】だと思う方が多いと思います。

ですが、砂肝はレバーよりも多い、または同じくらいと言われております。

店主
店主

レバーは苦手...でも鉄分はしっかり摂りたい!

という方は砂肝でもしっかり鉄分は補えますよ!

鉄分は不足すると、貧血になり体が重く疲れやすくなるなどの症状が出てきます。

今回は砂肝の説明で紹介しましたが、砂肝以外の食材でもしっかり鉄分を補いましょう!


砂肝の栄養素③ 【妊婦の方におすすめ!】

砂肝には妊婦の方に重要な【葉酸】が多く含まれています。

葉酸とは?

葉酸|栄養素カレッジ|大塚製薬
葉酸はビタミンB群の水溶性のビタミンであり、プテロイルモノグルタミン酸およびその派生物の総称です。ビタミンB12とともに赤血球を作るので「造血のビタミン」ともいわれています。|栄養素カレッジ|大塚製薬

【葉酸は】赤血球の生産を助けます

細胞の生産や再生を助ける役割を担っており、体の発育にも重要な栄養素です。

特に胎児にとっては重要な栄養素なので、妊婦の方にとっては十分に摂取する必要がある食材です!

以上、焼鳥雑学【砂肝について】でした!


🔷銀皮(ぎんぴ)編🔷

銀皮(ぎんぴ)は

聞き慣れない方が多いと思いますが、結構身近な存在な希少部位です!

銀皮(ぎんぴ)について、説明したいと思います。


銀皮(ぎんぴ)とは?

銀皮(ぎんぴ)は

砂肝の表面についている銀色のような白っぽい皮の事を言います。

基本的にこの銀皮(ぎんぴ)の部分は取り除きます。

この銀皮(ぎんぴ)を付けたまま調理することももちろん可能ですが、取り除いた方が火の入りや砂肝の食感がよくなるので焼き鳥の場合は、必ず取り除きます。

砂肝の雑学でも説明しましたが、砂肝は小石や砂と一緒にエサをすり潰している為筋肉が発達しており、とても歯応えのある部位です!

銀皮(ぎんぴ)は、そんな砂肝の表面に付いている部位なので砂肝よりも更に硬い為、コリコリと噛み応えがあります!


②銀皮(ぎんぴ)の名前の由来

【砂肝】という名称は主に東日本を中心にした呼び方ですが

西日本では【砂ずり】・【ずり】と呼ばれることから、銀皮(ぎんぴ)も【ずりかべ】【ずり】と呼ばれることもあります!

とりはなでは、銀皮(ぎんぴ)と表記していますが、【ぎんかわ】とも呼ばれます。

砂肝が好きな方は、銀皮(ぎんぴ)の方が好きという方が結構いて、人気の希少部位です!

以上、銀皮(ぎんぴ)についてでした!


まとめ

いかがでしたでしょうか?

砂肝や銀皮(ぎんぴ)は、見た目の派手さはないものの、一度ハマるとクセになる奥深い部位です!

歯応え、味わい、ヘルシーなど、どれをとっても魅力たっぷりなのが砂肝なのです。

焼き鳥屋では必ずある定番の部位ですが、その背景にある部位の役割や調理の工夫を知ると、もっと美味しく楽しめるはず!

次に砂肝を口にする時は、今回お話しした砂肝の奥深さにちょっとだけ思いを馳せてみて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

少しでも焼き鳥を知ってもらえたら嬉しいです。