焼鳥雑学【食用鶏の種類は⁇】各種類別の説明・若鶏(ブロイラー)編

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焼き鳥や鶏料理に欠かせない「ブロイラー」。

飲食店やスーパーなどでよく見かけますが、「ブロイラーって何?」と思っている方も多いのではないでしょうか?

実は「ブロイラー」とは、特別な品質の鶏ではなく、育て方や出荷までの期間を含めた鶏の【分類】なんです!

この記事では、そんな「ブロイラー」について詳しく解説していきます!


食用鶏の種類
  • 若鶏(ブロイラー)
  • ブロイラー系銘柄鶏(ブロイラーけいめいがらどり)
  • 赤鶏系銘柄鶏(あかどりけいめいがらどり)
  • 地鶏(じどり)
  • 種鶏(しゅけい)
  • 廃鶏(はいけい)

まずは、この6種類だけでも覚えていただけたらと思います♪



若鶏(ブロイラー)とは?

ブロイラーとは⁇

ブロイラーは

英語で「broiler」と書き、【焼くための鶏】という意味を持ちます。

アメリカが発祥の地で、短期間で急速に成長させて食肉を専用を目的とした白色の鶏で若鶏(わかどり)の事を言います。

日本の市場において

出荷されるほとんどが、このブロイラー(※若鶏)で

年間では、約6億5千万羽のブロイラー(※若鶏)が出荷されています!

スーパーなどでよく見かける【国産若鶏】と表記されているものが、この【ブロイラー】になります。

なぜブロイラーが主流なのか?

それにはいくつかの理由があります。

成長が早くコスパがいい

ブロイラーは約50日で体重2~3㎏に成長するため、短期間で出荷できて生産効率が高い。これが安定供給と価格の安さに直結している。

肉質が柔らかくクセが少ない

特に一般家庭にとって「柔らかい」「食べやすい」「においが少ない」というのは大きな魅力であり、子供から高齢者まで幅広く受け入れられる理由の1つ。

加工や冷凍にも強い

カットしてもボソボソしにくく、冷凍→解凍しても特に最近の冷凍・冷蔵技術が優れている冷凍冷蔵庫では味が落ちにくく、業務用・コンビニ・お弁当需要にも最適である。


若鶏(ブロイラー)の飼育日数

ブロイラーの飼育日数

鶏の通常の飼育日数は、約80日

それに比べると、ブロイラーは飼育日数が50〜60日と短いです。

ブロイラーは、早く出荷させる為に、エサを増やしたり、日射時間を延ばして急速に成長を促す飼育方法を行っております。

通常は3〜4kgのところ

ブロイラーは2kg弱で出荷しています。

これが【若鶏】と呼ばれる理由です。

若鶏は、急速に成長させた鶏と覚えて下さい。

ちなみに、採卵用の鶏(※採卵鶏)の場合はゲージ飼育が主流ですが、肉食用のブロイラーの場合は平飼い飼育が主流です。


若鶏(ブロイラー)の鶏の種類

ブロイラーの鶏の種類

ブロイラーの鶏の種類は

【白色コーニッシュ】の雄【白色プリマスロック】の雌の交雑種がブロイラーになります。

焼き鳥という名称は、江戸時代からと言われております。

ただ、この時は日本の在来鶏の【かしわ】と呼ばれる茶褐色の鶏で、白色が特徴のブロイラーではありません。

(※かしわについては、後で紹介します)

昔は鶏肉は、高価な食材だった事もあり、昭和初期までは【高級やきとり店】という扱いでした。

※詳細は焼鳥雑学【もも・歴史編】で紹介してます。

昭和の戦後に、アメリカのブロイラー産業が日本に伝わり発展すると、ブロイラーが普及するようになりました。

(※くいだおれ創業者:山田六郎がブロイラーなどを日本に根付かせるための下地を作ったとされている)

それからは、価格も安くなった事で、一般家庭でも食べられるようになり、現在でも国産若鶏として親しまれています。


以上、ブロイラーについてでした。

次回は【ブロイラー系銘柄鶏(めいがらどり)について】説明いたします❗️

少しでも焼き鳥を知ってもらえたら嬉しいです☺️

最後まで読んでいただきありがとうございました‼️