焼鳥雑学【食用鶏の種類】種類別の説明・銘柄鶏編|ブロイラー系銘柄鶏とは?

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「銘柄鶏って何?」と疑問に思う方がほとんどだと思います。

「銘柄鶏」と聞くと、「地鶏?」というような特別な鶏をイメージするかもしれません。

でも実は、スーパーなどでもよく見かけている身近な存在なのが、この「ブロイラー系銘柄鶏」と呼ばれる鶏たち。

今回は、家庭の食卓や焼き鳥にも身近な存在である「ブロイラー系銘柄鶏」について、その特徴などを詳しく解説していきます!




銘柄鶏(めいがらどり)とは?

銘柄鶏は主に下記の2種類になります。

  1. 【ブロイラー】に付加価値のついた【ブロイラー系銘柄鶏】
  2. 自然にゆっくりと60〜80日程度かけて、原種に近い育ち方をする【赤鶏系銘柄鶏】

同じ銘柄鶏(めいがらどり)でも、それぞれ違う特徴を持つ種類の鶏。

今回はブロイラー系銘柄鶏について説明したいと思います。


ブロイラー系銘柄鶏とは?

ブロイラー系銘柄鶏とは⁇

ブロイラー系銘柄鶏と聞くと、カッコイイ響きもするし聞き慣れないから、なんか小難しい感じもするので、初めて聞く人からすると『なんじゃそりゃ?』って思う方がほとんどだと思います。

でも、実はこのブロイラー系銘柄鶏も、ブロイラー同様【身近な存在】なんです

ブロイラー系銘柄鶏とは

食肉用に品種改良された「ブロイラー」ベースに

  • 飼育日数
  • 飼料内容
  • 飼育環境

などにこだわり育てられたブランド鶏の事で、ブロイラーに付加価値の付いた国産鶏の事を言います。

どうゆう事かと言うと…

ハーブやこだわったエサを与えて付加価値をつけ、ブロイラー(若鶏)よりも、約2週間ほど長く飼育した鶏。

例えば、ハーブ系のエサで飼育した鶏は【ハーブ鶏】と名前がつきます。

熟成されれば【熟成鶏】といった感じで、エサや育て方で付加価値をつけます。

ブロイラー系といえども、エサの種類や飼育日数によって、ブロイラーとはまた違う旨味や風味が違ってきます。

農林水産省が公表している「銘柄鶏ガイド」にも、実に数百種類のブロイラー系銘柄鶏が掲載されていて、全国各地で独自の品種や育て方が広がっています。


ブロイラー系銘柄鶏の表記について

先ほども説明しましたがブロイラーと同じく【ブロイラー系銘柄鶏】も比較的身近な存在であり、食べた事ある人は多いと思います。

今度スーパーに行ったら、【◯◯鶏】名前の付いた国産鶏肉を探してみて下さい。

前回紹介した「ブロイラー(若鶏)」は

【国産若鶏】、または【若鶏】・【国産鶏肉】と言った表記がしてあるかと思います。

ブロイラー系銘柄鶏は

【国産○○鶏】と表記しいて、【○○鶏】と名前が付いており、ブロイラーよりも少し値段が高めとなっています。

もし機会があれば【国産若鶏】と【国産銘柄鶏】を食べ比べてみるのも面白いと思いますよ。

それぞれの鶏肉の旨味や風味・食感など違いがわかると、また違った楽しみ方ができるかなと思います。


一般的なブロイラーとの比較

比較項目ブロイラーブロイラー系銘柄鶏
飼育日数約45~50日約50~60日
飼料一般的な配合飼料特製飼料(米・とうもろこし・ハーブなど)
肉質柔らかくクセが少ない程よい歯応え
コクのある味わい
価格安価やや高めだが品質重視

つまりは、価格は若干高めではあるものの「お手ごろな価格を維持しながら、味や品質も重視したい!」という人には、ブロイラー系銘柄鶏はちょうどいい選択になります!


ブロイラー系銘柄鶏のメリットと魅力

  1. 肉質の安定性
    • 一般のブロイラーよりも弾力があり、調理してもパサつきにくい
  2. コスパがいい
    • お手頃な価格で、家庭でも使いやすい
  3. 流通量が多く、手に入りやすい
    • 大手のスーパーや業務用卸でも取り扱っている事も多く、安定供給が可能
  4. 部位ごとの個性が活きる
    • もも肉はジューシー、むね肉はしっとりといった感じで部位ごとの違いも楽しめる

このように、お手ごろな価格でありながらも品質もしっかりしていることから、焼き鳥屋でも多く取り扱っている「ブロイラー系銘柄鶏」。

部位ごとに仕入れる銘柄を分けている所もあるくらい、臨機応変に対応できることも魅力の一つでもあります!


まとめ

いかがでしたでしょうか?

ブロイラー系銘柄鶏は、手頃な価格と品質も重視した飲食店や家庭でも気軽に取り扱える身近な鶏です。

大量生産のブロイラーに比べて、育て方や品質にもこだわりがあり、でも地鶏(じどり)ほどハードルが高くないのが魅力。

焼き鳥好きはもちろん、是非いろんな銘柄鶏を食べ比べてみて、自分のお気に入りのを見つけてみてはいかがでしょうか?

もしかしたら、今までの鶏肉のイメージが変わるかもしれませんよ!

以上、ブロイラー系銘柄鶏でした!

次回は【赤鶏系銘柄鶏(あかどりけいめいがらどり)】の紹介をしたいと思います。

少しでも焼き鳥を知ってもらえたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました‼