希少部位の中でも、【ハツ】はよく知られている部位だと思います。
そんな「ハツ」には知られざる魅力がいっぱい!
今回は人気の希少部位【ハツ】について、由来や栄養素の他にも、「ハツ」にあるもう一つの希少部位「はつもと」についても深堀りして、詳しく説明したいと思います。
ハツの名前の由来

ハツはご存知の通り心臓にの部分になります!
なぜ【ハツ】と呼ばれるのか?
心臓は英語で【heart】
複数串打ちするので、heartの複数形は【hearts】になります。
これがなまって「ハツ」と呼ばれるようになったのが由来です!
その他にも地域やお店によって【こころ】や【ハート】とも呼ばれています。
見た目は赤みがかった小さな塊で、プリッとした弾力と旨味が特徴。
心臓は1羽に1つしかなく、希少性の高い部位として人気です!
ハツの味と食感
ハツはしっかりとした噛み応えがありながらも、中は柔らかくジューシーさも兼ね備えています。
また、味が濃くもあり脂は少なめなので、脂っこい部位が苦手な人にも好まれます。
焼き加減はレアすぎず、焼き過ぎずといった微妙なタイミングの焼き加減で提供するのがコツ!
表面を香ばしく焼き、内部の旨味を閉じ込める事で噛むたびにジューっと肉汁が口の中で広がります‼
ハツの栄養素①(鉄分・葉酸が豊富)

ハツは単なる美味しい部位というだけでなく、栄養も豊富。ハツも鉄分・葉酸が豊富で、その他の注目したい成分は以下の成分です。
ビタミンA(レチノール)
- 肌のターンオーバーを促進して、古くなった角質を排出して、皮膚の色調を整える
- 線維芽細胞を活性化して、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進して、ハリや保湿力を向上させる。
- 皮脂の分泌を抑え、皮脂が原因の毛穴の詰まりを予防するため、ニキビの予防・改善効果が期待できる。
ビタミンB2
- 糖質・脂質・タンパク質の代謝やエネルギー産生に関わる酸化還元酵素の補酵素として働く。
- 皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立つ。
- 動脈硬化やがんなどの発症リスクの増大に関係する活性酸素の増加を抑える効果がある。
ナイアシン
- 糖質・脂質・タンパク質から、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する不可欠な働きをします。
- 皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもする
- ナイアシンは不足が進むと【ペラグラ】という欠乏症になることが知られています。(※Googleより引用)
パントテン酸
- 水に溶ける水溶性のビタミンのひとつです。
- パントテン酸の由来は、ギリシャ語の【パントテン】で、意味は【広くどこにでもある】という意味。
- エネルギー代謝に欠かせない栄養素で免疫抗体の合成、薬物の解毒作用、脂質の代謝を促すHDLコレステロールの増加、副腎皮質ホルモンの合成による抗ストレス作用など様々な働きがあります。
- 腸内細菌によって体内でもわずかに合成される栄養素
鉄分
- 鉄分の主な働きは、全身に酸素を運搬すること。
- 鉄不足によって、脳へ酸素がいきわたらないと考慮、学習能力、記憶力の低下につながります。
銅
- 貧血の予防、鉄の利用を高めヘモグロビンの合成を助け貧血を予防します。
- 骨や血管壁を強化するコラーゲンやエラスチンの生成に働きます。
- 多くの体内酵素の正常な働きを助ける栄養素です。
- メラニン色素を生成して、髪の毛を健康な黒い髪に保つ効果があります。
葉酸
- ビタミンB12とともに、赤血球の生産を助けるビタミンです。
- 細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンです。
- 葉酸は細胞の分裂や成熟を大きく左右するため、特に胎児にとっては重要な栄養成分であると言えます。
などの栄養素が豊富です。
中でも鉄分は、牛豚のハツよりも豊富なため、貧血で疲れやすい方にもおすすめの部位です。
また、ハツも砂肝と同様に、妊娠初期の胎児の健康に必要不可欠な【葉酸】も多く含まれています。
その為、妊活中や妊婦中の方には特におすすめな部位・食材になります‼
また、低脂肪かつ高タンパクで、健康志向の人やダイエット中の人にも向いています。
ハツの栄養素②【血】を補い【心(しん)】を元気にしてくれると言われるハツ

【血】を補い【心(しん)】を元気にしてくれると言われるハツ。
疲労回復、脳神経を改善!
「血虚」による不安定な情緒・動悸を穏やかに「鶏ハツとレバーのパン粉炒め」 – 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学
他にも、
- 皮膚や粘膜の老化防止
- 動脈硬化の予防
- 免疫機能を高める効果があります!
また最初に記述した通り、ハツを食べて血液不足による動悸や不眠、精神的な不安など【心(しん)】を養成すると良いでしょう🙂
ハツは多くの健康効果が期待できる食材!
以上、ハツについてでした!
焼き鳥の通が愛する希少部位「はつもと」の魅力
【はつもと】も言わずと知れた、知る人ぞ知る人気の希少部位です。
1本串打ちするのには複数羽分が必要なほど希少。
今回は【はつもと】について説明したいと思います。
はつもとについて

はつもととは
先ほども紹介した「ハツ」の根元部分で、心臓と肝臓を繋ぐ大動脈や血管周辺の部位の事を指します!
1羽から数グラムしか取れないために、1本串打ちするのに6~8羽ほど必要な部位となります‼
他の部位にはない独特の食感
【ハツ】の根元の部位ではありますが、また違った食感で心臓の筋肉部分と血管のコリコリ感が合わさった食感が魅力です。噛むと表面はプリッと弾力があり、中からジューシーな旨味がにじみ出てきます。
心臓部分の独特の食感と、血管の歯切れの良さが同時に味わえる事ができる部位は、焼き鳥の中でも唯一無二の存在です‼
はつもとの味わいの特徴
脂は少なめですが、旨味が濃く後味はさっぱりとした味わい。
塩で焼けば素材の味が際立ち、タレにつければ「はつもと」の旨味を包み込みさらに濃厚な味わいが楽しめます!
中には「通は塩で食べる!」と言う方もいますが、「タレでこそ旨味が映える」という方もいて、好みが分かれるのも「はつもと」含めた焼き鳥の面白いポイントだと思います。
はつもとのその他の名称

はつもとは名前の通り、ハツの根元の部位なので
【はつもと】と呼ばれるという事を、先ほど説明いたしました。
はつもとには、他にも呼び方があります。
はつもとのその他の名称は、下記をご覧ください。
🔶心残り(こころのこり)
心臓の残った部分。
食べられずに残される、捨てられるという意味から
【心残り(こころのこり)】と呼ばれております!
🔶つなぎ
心臓部(ハツ)と肝臓(レバー)を繋いでいる部分という意味から
🔶カン
大動脈・血管部分という意味から
皆さんのお近くの焼き鳥屋さんは、どんな表記でしょうか❔
今度焼き鳥屋さんに行ったら、是非確認してみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
はつもとは、量が取れない希少部位ではありますが、他にはない食感と旨味を持つ「通好み」の焼き鳥の部位です。
下処理や焼き方にこだわりの技が詰まっている「はつもと」
焼き鳥屋に行った時は是非注文して、その魅力の詰まった「はつもと」の味を自分の下で確かめてみて下さい!
以上、はつもとについてでした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
少しでも焼き鳥を知ってもらえたら嬉しいです。
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